ヤクルトの飲み過ぎの影響は?どのくらいが飲み過ぎになる?

乳酸菌飲料ヤクルトといえば子供から大人まで幅広く人気がある飲み物ですね。
1本の量が少量で飲みやすいのでついつい2本、3本と飲んでしまうこともあります。
でも何本も飲むと体にどのような影響があるのか?どのくらいが飲み過ぎになるのか知りたくなったので、徹底的に調べました!

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ヤクルトは飲み過ぎると影響があるの?

ヤクルトの種類は、スーパーなどですぐ手に入る、乳酸菌シロタ株が一本当たりに200億個が含まれている「NEWヤクルト」と、ヤクルトレディーが宅配してくれる、乳酸菌シロタ株が一本当たりに400億個が含まれている「ヤクルト400」があります。
また、カロリーが気になる方のために、ヤクルト400に比べてカロリーが30%カットされ、甘さを控えた「ヤクルト400LT」という製品があります。
これらの商品はいずれも特定保険用食品(通称:トクホ)です。
NEWヤクルトの容量は65mlでカロリーは50kcal、ヤクルトの容量は80mlでカロリーは62kcal、ヤクルト400LTの容量は80mlでカロリー43kcalとそれぞれなっています。
⇒「乳酸菌の摂りすぎの影響は?摂りすぎると下痢になる?」の別記事はこちら

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飲み過ぎは太る?

1本の量からしても意外と高カロリーで、糖分の他、炭水化物(約11g)や脂質(0.1g)が含まれていますので、何本も飲み過ぎると太る原因になるので注意してください。
NEWヤクルトを10本飲むと、620kcalにもなりますが、これは牛丼一杯分を食べるているようなものです。
また、食前に飲み過ぎるとお腹がいっぱいになり食欲が抑えられてしまうことから、食生活全体のバランスが崩れ、特に、子供の身体の成長を妨げる可能性もありますので注意しましょう。
飲み過ぎると糖分の過剰摂取に注意しなければならないので、乳酸菌が入ったサプリメントで乳酸菌を摂りながら糖分を制限しましょう。
乳酸菌の入ったサプリメントを紹介します。
「ポリフェノール濃厚乳酸菌」で糖分を制限しませんか?↓

飲み過ぎると吐くことがある?

例えば、通常のヤクルトを20本飲むとすると、65ml×20本で1300mlになります。
つまり1.3リットルになり、これを一気に早飲みすれば大抵の人は吐いてしまうでしょう。
ヤクルトには成分的な原因は特にありませんが、単に量的な問題で気分が悪くなり吐いてしまうことがあるということです。
大量に一気に飲み過ぎるのは「百害あって一利なし」になるので、飲み過ぎないようにしましょう。

飲み過ぎると下痢になる?

ヤクルトは基本的には冷やして飲むので、飲み過ぎるとお腹が冷えて下痢になるということはあるかもしれません。
別の理由として考えられるのは・・・
ヤクルト400LTはカロリーを30%カットしているため、砂糖の代わりに人工甘味料の「スクラロース」が入っています。
スクラロースは砂糖と違って摂取しても消化吸収されずに体の外に出ていきます。
それために、何本も飲み過ぎると、スクラロースを大量に摂取することになり、その性質から下痢の原因になることがあります。
また、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ鳴って下痢になったりする症状がありますが、これは「乳糖不耐症」といって牛乳に含まれる乳糖をうまく分解できない症状です。
この症状は日本人にも多くみられる症状で、病気ではありません。
ヤクルトに含まれる乳酸菌は乳糖を分解する成分が含まれおり、乳糖が含まれる量は微量なため、乳糖不耐症を起こしてしまう方でも安心して飲むことができます。
しかし、当然ヤクルトを何本も飲めば乳糖も蓄積されますので、下痢になる可能性は高くなるでしょう。

飲み過ぎると虫歯になるの?

子供から大人まで、ヤクルトを飲み過ぎた場合、虫歯の原因になる恐れがあります。
虫歯になる原因は、虫歯菌という細菌が歯に感染するためです。
虫歯菌が口の中に潜んでいる状態で糖分&砂糖を含んだ飲み物を飲むと、それを利用して虫歯菌が歯にべったりとくっつき、虫歯菌の作り出した酸で歯を溶かすことで感染していきます。
ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株は虫歯の直接的な原因にはなりません。
しかし、ヤクルトの原材料には生きた乳酸菌を生きたまま保存するために乳酸菌のエサになる糖分が含まれ、また乳酸菌は直接飲むと酸っぱく感じるのでそれを抑えるために砂糖も含まれています。
ヤクルトに含まれる糖分&砂糖の量は通常のヤクルトで角砂糖2個分(約7.2g)で、カロリーを計算すると約28kcalに相当しますので、結構な量が含まれているのです。
ですから、飲み過ぎることで口の中に糖分&砂糖が長く留まることになり、これが虫歯の原因になるのです。
ではどうすれば虫歯を予防できるのか?

  • 飲んだ後はうがいや歯磨きをして、口の中の糖分&砂糖を洗い流しましょう。
  • 夜に寝ている間は虫歯菌を殺菌する役割をもつ唾液の量が少なくなり、虫歯ができやすい時間帯ですので、寝る前に飲むのは避けましょう
  • そもそも飲み過ぎないようにしましょう。

大人に限らず子供(乳幼児)は特に虫歯になりやすいので注意してください。
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飲み過ぎると便秘になる?

砂糖には胃腸の働きを抑える「糖反射」という症状を起こす働きがあります。
砂糖は体を癒すリラックス効果がありますが、胃腸のような内臓にも同様にリラックス効果が働いてしまうので、便の排出を促す胃腸のぜん動運動が低下し、便秘の原因になるのです。
ですから、ヤクルトを飲み過ぎることによる砂糖の過剰摂取は、糖反射を過剰にひき起こし、便秘になってしまうので注意してください。
砂糖の過剰摂取は糖尿病の方や血糖値が気になる方には注意が必要です。

飲み過ぎでも乳酸菌を摂っても大丈夫?

ヤクルトには生きた乳酸菌が含まれていますので、飲み過ぎても、副作用が起こる直接的な原因はありませんというのがヤクルトの見解です。
ヒトの腸内には100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が腸内に生息しています。
腸内細菌の一つの種類である乳酸菌を過剰に摂取しても特に問題はありません
それは、100兆個以上の腸内細菌全体に比べれば、乳酸菌の過剰摂取においても微々たる影響しか与えないからです。
便の約半分以上は腸内細菌で出来ていると言われていますので、乳酸菌を過剰摂取しても、体に吸収されない乳酸菌は便として排出されるだけなのです。
しかし、胃腸が弱い人は、飲み過ぎで摂った大量の乳酸菌が作り出す酢酸や乳酸が大腸を激しく活発にするため、腹痛や下痢を引き起こす場合もあるので注意してください。
ですから一度に大量に飲むよりも一日一本を毎日継続したほうが、乳酸菌が腸内で生きやすくなります。

飲み過ぎはどれくらいの量なの?

飲む量についていろいろ調べましたがよくわからなかったので、ヤクルト本社に直接問い合わせてみました。
それによると、「乳幼児の飲む目安は1日1本を奨励しているそうですが、それ以上の年齢では特に奨励する量は決まっていない」と、とても丁寧に回答してくれました。
ですから、乳幼児は1日2本以上飲むと飲み過ぎに当たるのかと思います。
何本飲んでも乳酸菌の過剰摂取については特に問題はありませんが、糖分&砂糖の過剰摂取は問題があるので、糖分&砂糖の量を気にしたほうがいいでしょう。

世界保健機関(WHO)は、生活習慣病や肥満を予防するために、炭水化物、脂質、糖分などの1日の摂取量のガイドラインを示しています。
以前は糖分の摂取量は摂取する全カロリーの10%未満とされていましたが、最近は見直されて、「1日5%未満」と基準が厳しくなっています。

成人の1日に必要な摂取カロリーは1800kcal~2000kcalと言われおり、この摂取カロリーの5%未満を糖分の量に変換すると、約22.5g~27g未満が1日に摂取可能な糖分の量になります。(糖分1gのカロリーは約4kcal相当で計算)
これは通常のヤクルトを4本飲むと「1日5%未満」の基準を超えてしまう厳しい基準になっています。

一方で、厚生労働省でもこのような糖分の摂取量の基準があり、一日の最低必要摂取量は100gの糖分を摂っても、体の機能に問題はないとされている基準と、それ以上の量になると「1日の総カロリーの50%~70%を糖分から摂る」となっており、それから計算すると、100g~350gが摂取量の目安となります。
この量は、ヤクルトでは14本~49本飲む量に相当しますので、こんなに飲むのは現実的ではありませんよね。

ですから、WHOを採用して、1日に4本以上飲むと飲み過ぎに当たるかなと思われます。

早飲みはアカン!(笑)

まとめ

ヤクルトは、何本も飲み過ぎて乳酸菌シロタ株を大量に摂取しても大丈夫なのです。
しかし、ヤクルトに含まれる糖分の過剰摂取が問題になるのです。
つまり、ヤクルト一本で乳酸菌シロタ株を充分に摂取できるので、バランスを考えると、一日一本を継続してゆっくり飲み続けるのがベストな飲み方です!

 
                        
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