AKRacing vs GTRacing|長時間座っても疲れないゲーミングチェアの座り心地・機能性比較

長時間のゲームや配信、在宅ワークで「腰が重い」「肩がこる」「お尻が痛い」と感じていませんか。

ゲーミングチェアは“見た目”だけでは選べません。

鍵になるのは、身体を点ではなく面で支えるフォーム(座面・背もたれ)と、疲労を先回りで防ぐ多段の調整機構(アームレスト・リクライニング・ランバーサポート・座面高さ・ロッキング)です。

この記事では、上位志向で快適性と調整幅に厚みのあるAKRacing「Masters Series Pro」と、必要機能を押さえた人気のスタンダードGTRacing「Pro Series(GT002)」を比較します。

「座り心地」と「機能性」を軸に、フォーム品質・姿勢保持・圧分散・自由度・耐久性・保証まで掘り下げ、長く快適に使える一台を選ぶための判断材料を、余さずお届けします。

目次

比較モデルの概要

長時間座っても疲れない“座り心地”の比較

1. 座面・背もたれフォーム:底付き感の少なさと圧分散

AKRacing Masters Series Proは、いわゆるコールドキュア(成形)タイプの高密度フォームを使用し、座面・背もたれ全体で体圧を受け止める構造です。

高密度フォームは沈み込みすぎないため、長時間でも骨盤が過度に後傾しづらく、腰椎(ロアバック)の負担を抑えます。

またフレームはメタル、ベースは高張力アルミで座面支持剛性が確保され、姿勢保持の安定感につながります。[2][1]

GTRacing Pro Series(GT002)も十分な厚みのフォームを採用しますが、座面のキャラクターはやや締まりのある“しっかりめ”。沈み込みが浅く、骨盤を立てやすい特性で、背もたれの反力と合わせて「背筋を起こしやすい」方向に働きます。[4]

2. ランバー(腰)・ヘッドピロー:接点の最適化

両モデルとも取り外し可能なランバーサポートとヘッドピローを付属します。

ランバーは「あたる位置」と「硬さ」が肝心で、腰椎のカーブが強い人はやや低め、平背傾向の人は高めに合わせると疲れにくくなります。

ランバーの上下調整はベルト位置で行うシンプルな方式のため、正しい高さに合わせられるかが使い勝手を分けます。GTRacingはやや薄手で接触が穏やか、AKRacingはクッション厚があり支えが明確という声が多い構図です。[4][2]

3. 背もたれ形状と肩の逃げ:肩甲帯の可動域

肩回りの窮屈さは長時間使用の“地味な疲労”につながります。

AKRacingは背もたれの肩付近に余裕を持たせた造形で、肩甲骨の引き寄せ(肩を開く動き)時に干渉しにくいのが利点。

GTRacingは標準的なレーシングシェルの抱え込み感があり、ホールド重視の好みには刺さります。肩幅広め・胸郭が厚い人は、実寸を確認のうえ余裕のあるサイズ選択が推奨です。[4]

4. 長時間耐性の総評(座り心地)

“とにかく長時間”という観点では、面で支え、フォームの復元性と座面剛性のバランスが良いAKRacing Masters Series Proに分があります。

一方で、ほどよい硬さで姿勢を起こしやすいGTRacing GT002は、短〜中時間の反復作業や「姿勢を切り替えつつ作業したい」人にとって扱いやすい座り味です。[1][4]

“機能性”の比較:身体に椅子を合わせる調整幅

1. アームレストの自由度:肩・肘の荷重分散

AKRacing Masters Series Pro4Dアームレスト(上下・前後・左右スライド・角度調整)に対応し、キーボードやコントローラー操作時の前腕支持を最適化しやすいのが強みです。

肘高・肘幅・ひねり角(トゥイン)を詰められるため、肩の外転や肩甲骨外側への引っ張りストレスを低減できます。[2]

GTRacing GT0022D(高さ)中心のアームで、必要最低限の支持は確保しつつシンプルに扱える設計です。繊細な合わせ込みは不得手ですが、「毎回の調整が面倒」という人には噛み合います。[4]

2. リクライニング角・ロッキング:血流と姿勢切り替え

着座の疲労を減らすには、一定時間ごとに姿勢を切り替えることが重要です。

GT002は約90〜170°のリクライニングに対応し、こまめな体勢変更や休憩姿勢が取りやすいのが特長です。[4]

AKRacing Masters Series Proも深いリクライニングとロッキングを備えます(モデル表記や販路により角度表現の違いあり)。ベース剛性が高く、背もたれを倒したときの安定感に寄与します。[1][2]

3. 昇降・ガスリフト・回転:作業面と肘高の一致

両モデルともクラス4ガスリフト採用の販売情報が確認でき、スムーズな昇降と回転を実現します。

天板高と肘高を合わせる基本が満たしやすく、手先の作業精度にもプラスに働きます。[4]

4. 耐荷重・剛性:ベースとフレーム

AKRacing Masters Series Proメタルフレーム+高張力アルミベースで、販売情報上約330lb(約150kg)対応の記載があります。

このクラスは座面・背面の剛性が十分で、長期のヘタリにも強いのが魅力です。[1]

GTRacing GT002は公式ページに300lbと記載がある一方で、レビューでは330lbとする表記もみられます。製造ロット・販路差の可能性があるため、購入ページ記載の上限値を必ず確認してください。[3][4]

サイズ感とフィット:どんな体格・デスクに合う?

座り心地を最大化するには、クッションの良し悪し以前にサイズが合うことが必須です。

  • AKRacing Masters Series Pro:横幅・背の高さともにゆとりのあるXL系サイズ感。肩幅広め・体格大きめのユーザーでもホールドに窮屈さが出にくいのが長所。[1]
  • GTRacing GT002:標準〜ややタイト寄りのレーシングフォーム。日本人の平均体型に馴染みやすく、コンパクトなワークスペースにも置きやすい。[4]

デスクの天板高と肘高の一致(目安:天板 ≒ 肘上面)は疲労を大きく減らします。4DアームのAKRacingはその“合わせ込み”が得意。GT002は高さ合わせだけで済むレイアウトに向きます。

要点比較(座り心地・機能性)

項目 AKRacing Masters Series Pro GTRacing Pro Series(GT002)
フォーム傾向 高密度で面支持・底付き感が少ない。長時間の圧分散に強い。[2] やや硬めで姿勢を起こしやすい。短〜中時間の反復作業と相性。[4]
アームレスト 4D調整(上下/前後/左右スライド/角度)。微調整で肩・肘負荷低減。[2] 2D(高さ中心)。シンプルで操作が直感的。[4]
リクライニング 深い角度まで対応(販路で表記差あり)。ベース剛性が生む安定感。[1] 約90〜170°で休憩姿勢も確保。こまめな体勢切替がしやすい。[4]
耐荷重 約330lb(約150kg)クラス。[1] 300lb(公式)/330lb表記のレビュー例あり。[3][4]
ベース/フレーム 金属フレーム+高張力アルミベース。[1][2] 金属フレーム+5点ベース。[4]
素材 自動車グレードPUレザーなどの販売情報。[2] PUレザー。[4]

シーン別:疲れにくさはこう変わる

タイピング/コーディング/資料作業(前傾〜中立)

前腕の支持が要で、アームが合っていないと肩がすぐ張ります。

AKRacingは4Dアームで机面・デバイス位置に合わせ込みやすく、肩甲帯の余計な緊張を外しやすいのが実用上のメリット。

GT002は高さ合わせが中心。机の奥行き・天板高が定まっていればシンプルに最適化できます。[2][4]

コントローラー操作/動画・配信(中立〜やや後傾)

後傾姿勢では座面後部〜背もたれ上部の面支持が重要です。

AKRacingの厚みと反発のバランスは長時間でも腰がつかれにくく、ランバーとヘッドピローの調整で“脱力できる椅子”に寄せやすいのが利点。

GT002の170°リクライニングは姿勢切り替えが容易で、休憩を挟みやすい快適さがあります。[4]

APEX/VALORANT/格ゲーなど“瞬発操作”

肩の自由度と骨盤の安定が両立すると、姿勢の切り替えに余計な力を使いません。

AKRacingは肩周りの窮屈さが出にくく、肘の置きどころを詰められるため、長丁場でもフォームが崩れにくいと感じるユーザーが多いクラスです。[1]

GT002は「軽快さ」と「切り替えやすさ」が持ち味。短い休憩を挟みながらテンポよく回す運用に噛み合います。[4]

耐久性・メンテナンス・保証

AKRacing Masters Series Proはメタルフレームと高張力アルミベースで構造耐久に強く、販売ページではフレーム10年、チェア5年の保証例が確認できます(販路により保証規定は要確認)。[1][5]

GTRacing GT002は一般的に1年の限定保証とするレビュー表記がみられます(購入サイトの保証条件をご確認ください)。[4]

PUレザーの拭き掃除はどちらも容易。汗・皮脂が付着しやすいシートは、柔らかい布で定期的に清拭し、直射日光・高温多湿を避けると持ちが良くなります。

組み立て・安全面の注意

GT002の組み立て手順は公式マニュアルで詳細に公開されています。ボルト仮締め→全体の歪みを整える→本締め、の基本を守ると軋みを抑えられます。[6][7]

AKRacingは同梱のガイドや販売店のクイックガイドが参照可能です。いずれも使用前に全ボルトの締め付けを点検し、半年ごとに緩みを再点検する運用が推奨されます。[8]

よくある質問(Q&A)

Q1. 体格が大きいが、どちらが合いやすい?

横幅・背の高さにゆとりのあるAKRacing Masters Series Proが有利です。耐荷重も約330lb(約150kg)クラスの販売情報が確認できます。[1]

Q2. 肩こりをとにかく減らしたい。何を重視すべき?

アームレストの調整幅が優先度大。4DアームのAKRacingはデバイス位置に肘を合わせ込みやすく、肩の外転ストレスを抑えやすいです。[2]

Q3. こまめに姿勢を変えたい/休憩を挟みたい。

GTRacing GT002約90〜170°のリクライニングができ、姿勢切り替えの自由度が高いのが持ち味です。[4]

Q4. 床保護やガタつきが心配。

どちらも5点ベース+キャスター構成。チェアマットを併用すると床傷・静電気・転がりすぎ防止に有効です。

Q5. 価格はどのくらい?

価格は販路・在庫・セールで変動が大きいため、本記事では数値記載を控えます。各公式・正規販売ページの最新表示をご確認ください。

総合レビュー:座り心地 × 機能性の最終判断

AKRacing Masters Series Proは、厚みと復元性のあるフォーム、座面支持剛性、4Dアーム、剛性の高いベースといった“疲労を起こしにくくする”仕立てが揃った上位チェアです。

長時間の作業・配信・学習・編集といった「日常の大半を椅子で過ごす」人に向き、サイズのゆとりも相まって体格を選びにくいのが魅力です。保証の厚み(販売情報)も長期運用の強みになります。[1][5]

GTRacing Pro Series(GT002)は、必要十分な厚みのフォーム、リクライニングの広さ、シンプルなアーム・操作系で「迷わず使える」ことが強み。

ワークスペースがコンパクト、毎日短〜中時間をサイクルで回す運用、こまめな姿勢切替を重視する人に噛み合います。[4]

最初の10分で“疲れない”座り方に近づける調整手順

  1. 座面高さ:膝が90°程度、踵が床にしっかり着く位置に。天板が高い場合はフットレスト併用で骨盤後傾を防ぐ。
  2. アーム高:キーボード/マウス入力の手首が浮かない高さに。肩がすくまないギリギリまで下げるのがコツ。
  3. アーム前後/角度:(AKRacing)肘下の支えが手前すぎると猫背に、遠すぎると前肩に。肩がリラックスする位置に微調整。
  4. ランバー:腰椎カーブの“頂点”に当てる。強すぎる圧は逆効果なので、薄め→厚めの順に調整。
  5. 背もたれ角度:集中時はやや立てる、休憩時は倒す。GT002の深いリクライニングを休憩に活かす。

まとめ|“疲れない椅子選び”の答え

結論の要点 AKRacing Masters Series Pro GTRacing Pro Series(GT002)
座り心地(長時間) 面支持と剛性で持久力に優れる。サイズの余裕も◎。[1][2] しっかりめの座りで姿勢を起こしやすい。切替のしやすさ◎。[4]
機能性 4Dアーム・深いリクライン・高剛性ベース。合わせ込みが細かくできる。[2][1] 2Dアーム・〜170°リクライン。シンプルで迷わない操作。[4]
耐荷重/ベース 約330lb・高張力アルミベース。[1] 300lb(公式)/330lb表記例あり。[3][4]
保証 フレーム10年/チェア5年(販売情報)。[5] 限定1年の表記例(購入ページ要確認)。[4]
向いている人 “椅子時間が長い”“体格が大きい”“微調整を突き詰めたい”。 “省スペース”“シンプル操作”“姿勢切替で回す”。

最終的には、体格・デスク高・作業内容という“あなたの前提条件”に、どれだけ椅子を合わせ込めるかが勝負です。

合わせ込みの自由度と座面の持久力を重視するならAKRacing Masters Series Pro、シンプル操作と姿勢切替の軽快さを重視するならGTRacing GT002が選びやすい基準になります。

参考リンク(仕様・マニュアル・販売情報)

“椅子は消耗品ではなく投資”。

毎日の数時間×年単位で、身体への累積負担は変わります。

フォーム・剛性・調整幅という三位一体の“疲れない設計”を、あなたのデスク環境に最適化してください。

                        
スポンサードリンク



コメントを残す




CAPTCHA


Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.