枝豆はあっさりしていて食感も良いので、一度食べるとやめられない!止まらない!ついついハマッて食べ過ぎてしまうこともありますよね!
でも食べ過ぎるとどのような影響があるのか?どのくらいまでなら食べてもよいのか知りたくなったので、徹底的に調べました!
目次
枝豆を食べ過ぎるとどうなる?
枝豆は、未成熟の大豆を塩茹でにしたものです。
大豆に含まれる栄養価をたくさん含んでいる食べ物ですが、ついつい食べ過ぎてしまうと栄養の偏りが生じて体に様々な不具合の症状が出る可能性があります。
枝豆と同じように栄養価が高い食品には「栗」があります。
⇒「栗の食べ過ぎの影響は?どのくらいが食べ過ぎになる?」の別記事はこちらから
食べ過ぎると腹痛(下痢)になる?
枝豆には食物繊維が多く含まれています。(食物繊維の含有量 枝豆100g(約30房)当たり約5g)
食物繊維には腸の調子を整えたり、便秘改善に効果があります。
食物繊維は水に溶けにくい不溶性食物繊維と水に溶けやすい水溶性食物繊維に分けられますが、枝豆はその中でも不溶性食物繊維が含まれています。
不溶性食物繊維は便の量を増やし、腸のぜん動運動を活発にして排便を促すので、便秘の改善には効果があります。
しかし、不溶性食物繊維を食べ過ぎると腸を更に刺激するため、ぜん動運動がより活発化し、腸内の便の量が増えることで腹痛を起こしてしまうことがあります。
腸は食べ物の水分を吸収して固形化する働きをしますが、不溶性食物繊維を食べ過ぎると、水分をうまく吸収できなくなるため、水分を多く含んだ便が排出されるので下痢になります。
ですから枝豆の食べ過ぎには注意しなくてはいけません。
食べ過ぎると鼻血が出る?
鼻血が出るということは、鼻の中にある血管がなんらかの原因で破れて出血するということです。
鼻の内側の皮膚は薄い粘膜で覆われているので、ここの血管が非常に切れやすいのです。
ですから、鼻をぶつけたり、鼻の中に指を入れて粘膜に爪が当たったりするだけでも鼻血が出ることがあります。
では、枝豆を食べ過ぎると鼻血が出やすくなるのでしょうか?
枝豆は栄養価が高い食べ物です(枝豆100gあたり約134kcal)。
枝豆はタンパク質を含むため、他の豆類に比べてもカロリーは比較的高くなってきます。
枝豆を食べ過ぎると高カロリーになることで血糖値が上がり、鼻の粘膜にある血管が拡張されるため、上記の理由などにより鼻の粘膜が傷ついていると鼻血が出る可能性はありますが、枝豆と鼻血の直接的な医学的根拠はありませんので安心してください。
食べ過ぎると高血圧や痛風などの病気になる?
枝豆には高血圧を予防するタンパク質(100g当たり約12g)やカリウム(100g当たり590㎎)が含まれています。
しかし、枝豆を塩茹でする過程で塩分が含まれるので、枝豆の食べ過ぎは塩分の摂り過ぎにもなるため、高血圧の方には注意が必要です。
また、枝豆にはプリン体が含まれています(100g当たり約48㎎)。
プリン体は穀物や肉、魚、野菜などの食物全般に含まれており、体内でも生成分解される物質です。
プリン体が分解されると尿酸に変化して体外に排出されますが、尿酸量が排出能力を超えて体内に蓄積されると、痛風の原因になります。
「日本痛風・核酸代謝学会 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によると、プリン体の1日の許容摂取量は400㎎を超えないようにと示されています。
これは、枝豆に含まれるプリン体の含有量から、枝豆を480g(約140房)食べると1日の許容摂取量に達する計算になります。
このように、枝豆を食べ過ぎると痛風になるリスクが高くなります。
食べ過ぎると太る?
枝豆にはタンパク質が含まれていますが、人の体が一度に吸収できるタンパク質は約20g~30gなので、枝豆を食べ過ぎるとタンパク質が吸収されずに脂肪に変換されてしまいます。
その他に、炭水化物(100g当たり約9g)や脂質(100g当たり約6g)も含まれていますので、やはり食べ過ぎると太るということになるので注意してください。
食べ過ぎるとニキビが出る?
毛穴の中に皮脂がたまるのがニキビができる原因です。
つまり、ニキビは皮脂による毛穴の詰まりなのです。
ニキビに良い食べ物はズバリ「枝豆」です。
枝豆には、タンパク質、食物繊維、ビタミン類がバランスよく含まれているので、普通に食べるにはニキビの改善に効果がある食べ物です。
しかし、枝豆を食べ過ぎると、炭水化物や脂質が大量に摂取され、皮膚腺が過剰に刺激されることで多量の皮脂分泌が起こり、皮脂の排出が追いつかなくなるためにだんだん毛穴に皮脂がつまっていきます。
その皮脂を栄養分にして雑菌が増殖し、ニキビの炎症や悪化を引き起こすので、食べ過ぎには注意してください。
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食べ過ぎってどれくらい?摂取量の目安は?
枝豆には、大豆に含まれる大豆イソフラボンという天然の成分が含まれています。
大豆イソフラボンは植物エストロゲンともいわれ、化学構造が女性ホルモンに似た働きをします。
エストロゲンは、女性の生理の周期、女性らしい体つきや美肌を守るなどの働きがあります。
また、エストロゲンは骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあり、閉経などによるエストロゲンの減少が骨粗しょう症になる可能性を高くすることから、大豆イソフラボンを摂取することで骨粗しょう症を予防します。
また、乳がんなどのホルモン依存性のがんでは、大豆イソフラボンが過剰なホルモンの害を抑える働きもします。
しかしながら、大豆イソフラボンを必要以上に摂り過ぎるとエストロゲンのホルモンバランスに異常をきたし、月経周期が変動したり乳がんや子宮内膜増殖症の発症リスクが高まります。
食品安全委員会の報告書によると、大豆イソフラボンの1日の摂取量は70㎎~75㎎が上限値となっていますが、これは毎日欠かさず長期間継続して摂取する場合の平均値で、これを超えたからといって直ちに健康を害するものではないと報告されています。
枝豆に含まれる大豆イソフラボンは100g当たり約30㎎なので、毎日継続して摂取する場合には100g~200gぐらいで抑えましょう。
塩茹でした枝豆で約100g(約30房)摂取すると約134kcalになります。
それ以上食べるとカロリーも増えますのでカロリーも目安にして食べましょう。
妊娠中の場合は?
食品安全委員会の報告によると「妊娠中に日常の食事から大豆製品を摂っている状態で、それ以上にサプリなどの特定保健用食品から大豆イソフラボンを摂取することは安全性が明確でない限り推奨できない」と報告しています。
理由として、胎児の生殖機能の影響等を考慮しているからということです。
枝豆は大豆食品なので直接的な影響はありませんが、1日の摂取量の上限値(70㎎~75㎎)を守り、食べ過ぎないことが大切です。
枝豆は塩茹ですることで塩分が含まれるので、塩分の摂り過ぎには注意が必要です。
妊娠中の塩分の摂り過ぎは高血圧を引き起こし、胎児に充分な酸素や栄養が送られなくなることで赤ちゃんが成長障害や知能障害になったり、早産や流産のリスクが高くなる妊娠高血圧症候群になる恐れがあるので、枝豆の食べ過ぎには充分注意しましょう。
厚生労働省によると、妊婦の1日の塩分摂取量の目安は約7.5gなので、その量を超えないように食べましょう。
枝豆の減塩調理法は?
枝豆の調理方法は「塩茹で」が一般的ですが、塩分を減らした枝豆の調理方法もありますので紹介します。
それはフライパンや鍋で枝豆を蒸し焼きにする調理法です。
材料
- 枝豆 500g
- 塩(塩もみ用)大さじ一杯
- 水 100cc
作り方
- 枝豆を塩もみしてさやの毛をきれいに洗い流します。
- フライパンか鍋でに塩は入れずに洗った枝豆と水を入れます。
- フライパンにフタをして弱火~中火にかけます。
- 弱火~中火で4分~6分ぐらいで焼き色がつき、いい香りがします。(枝豆の状態によって時間が変わります)
- ザルにあげうちわで素早く冷やして完成です。
お試しあれ!!
参照:http://cookpad.com
妊娠中に欠かせない栄養素といえば葉酸(ようさん)というビタミンの一種がありますが、枝豆にはこの葉酸が含まれています。(100g当たり0.32㎎)
厚生労働省では、妊娠を計画している女性は、食品から葉酸を摂取することに加えて、サプリメントから1日0.4㎎(400μg)の葉酸の補給が望ましいと勧めています。
枝豆だけで摂取量の半分以上の葉酸を摂取することができますが、毎日枝豆を食べるのが億劫だという方や食品から摂るだけでは不安という方は、葉酸が含まれるサプリメントを摂る方法もありますので、サプリメントを紹介します。
子供への影響は?
子供にはどれくらいが適量か?というのは大人が食べる約半分の量を目安すると良いです。
ですから、毎日継続して食べる場合には50g~100gで抑えましょう。
子供の場合にも、食品安全委員会の報告により「日常の食事から大豆製品を摂っている状態で、それ以上サプリなどの特定保健用食品から大豆イソフラボンを摂取することは安全性が明確でない限り推奨できない」と報告されています。
理由として生殖機能の影響等を考慮しているから、とのことです。
ですので、女性の妊娠中と同様で枝豆の食べ過ぎには注意が必要です。
枝豆にはタンパク質が多く含まれており(100g当たり約12g)、枝豆をたくさん食べることによってアレルギー反応が出ることがあります。
食物アレルギーとは、食物を摂取した際に食物に含まれるタンパク質を異物として認識し、自分の体を防衛するために過剰な反応を起こすことを指し、目がかゆくなる、鼻水や湿しんが出るというような反応や、アナフィラキシーというぜんそくのような命に関わる重篤な反応を起こすことがあるため注意が必要です。
おまけ:おいしい枝豆の茹で方動画
おいしい枝豆の茹で方の動画で紹介します。
まとめ
ビールのおつまみやおやつに大活躍する枝豆ですが、適度や量で食べると便秘やニキビの改善に有効な食べ物になりますが、食べ過ぎると様々な症状を引き起こす可能性がありますので、自分の健康状態と相談しながら食べましょう!